ストコフスキー版 第1巻

2020年ストコフスキー・エディションの第一弾となる本作では、名指揮者レオポルド・ストコフスキーが、いつもの情熱と洗練さをもって、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの2つの傑作を演奏します。交響曲第5番ホ短調作品64は、NBC交響楽団との共演で、ストコフスキー音楽の特徴であるダイナミックなニュアンスと感情的な緊張感に富んだ情熱的な演奏で表現されます。

プログラムの最後を飾るのは、ストコフスキー交響楽団との録音による幻想序曲「ロメオとジュリエット」です。哀愁とロマンスに満ちたこのバージョンは、オペラの物語力と旋律の美しさを際立たせています。このオーケストラによるトリビュートは、ストコフスキーが後期ロマン派レパートリーにおいて最もカリスマ的な解釈者の一人であることを改めて証明しています。